みりんの材料は、米麹ともち米、それと焼酎(35°以上)。今年の新米で米麹を仕込みました。もち米も新米です。作り方はとってもシンプル。蒸したもち米を人肌まで冷ましたら、ほぐした米麹と混ぜ合わせ、保存瓶に入れて焼酎を入れて完了。あとは月に一度程度かき混ぜて3ヶ月から半年待てば熟成完了。ザルで濾して、出来上がりです。濾したみりん粕は「こぼれ梅」とも言われ、今では貴重品です。そのまま召し上がって、味噌と混ぜてお魚の漬けに、お菓子にといろいろ使えます。

「秋の燥邪を防ぐ薬膳講座」のお話をして、試食会(昼食)です。今回の試食メニューは、養生五色スープ、鶏手羽中の塩麹漬け焼き、柿とカブのなます、ひよこ豆入り玄米ごはん、こぼれ梅チーズケーキ、ルイボスティーです。

秋と特徴は乾燥。陽が少なくなって陰が増えてくる「陽消陰長」の季節です。前半は夏の暑熱が残っているので「温燥」と言い、晩秋になり冬の寒気と一緒になると「涼燥」と言います。秋の燥邪は乾燥性を持ち、口や鼻へ侵入してきます。そして注意して欲しいのが「肺」です。「肺は潤いを好む」という喜潤悪燥の特徴がありとてもデリケート。身体の潤いを補って、燥邪から身を守りましょう。

滋陰潤肺(じいんじゅんぱい)・・・銀耳(白きくらげ)・松の実・白ごま・柿・杏仁・百合根・卵・牛乳・豆乳  ※白い食材は体内を潤す薬膳効果があります。夏に消耗した体力を補うには滋養強壮効果のある高麗人参やナツメ、やまのいもなど食事に取り入れてください。