「はつみみ植物園」西畠清順著


この本の著者である西畠清順氏が言うには「この一冊さえ読めば、みんなが知ってそうで知らない植物の常識を楽しく身につけられる本」のようです。
まさしく内容はページをめくるたびに知らない事ばかりで、目からうろこどころか、いやはやなんとも植物の起源をたどっていくと、もうそれはもう気の遠くなるような話になっていきます。しかしそこは植物をこよなく愛する彼の言葉は、マジックのようにすんなりと心に沁みてきます。
就寝前の読書用に購入したものの、内容がおもしろくてついつい読み進んで眠気が吹っ飛んでしまいます。おまけに時折でてくる清順氏のさわやかな笑顔と植物のイラストがとっても素敵。イラストは、この本の製作のためにオーディションを行なって選ばれた多摩美の学生さんだそうです。
はつみみプロジェクトでは、3.11震災の一年後の春に、日本全国の桜を同時に開花させたり、水も土も無くても半年生きる砂漠の植物を展示したり・・・それはまさに「はつみみ」なプロジェクトを熟し続けています。

新緑の季節から梅雨に入り、樹木も小さな実を付けはじめました。
今年の夏は猛暑なのかなぁと憂うより、植物の素敵なお話を読んで夏を過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。
ぜひぜひプラントハンター西畠清順の世界に浸ってください。